Ultimatum(1985)
第一回Rock In Rio開催と同日に発売された、歴史的スプリット・アルバム
1985年1月11日は第1回Rock In Rioがブラジルで開催された日として知られている(映画『グローバル・メタル』の中でサム氏が、取り上げたことで有名)。
その映画にも主要人物として登場するのが、Dorsal AtlânticaのCarlos氏( Gt, Vocal)であるが、氏率いる同バンドはリオ・デ・ジャネイロのメタルシーンを代表するバンドであるとともに、ブラジルにおけるThrash Metalバンドのパイオニアとしても知られる。
セパルトゥラのMax Cavalera氏が書いた自伝『My Bloody Roots』には、印象深いシーンが描写されている。
80年代初頭(バンド結成は81年)に、7歳年上の従弟と共に幼き日のMax(12歳頃)が地元で初めて観た屋外でのフェスティバルで、唯一のメタルバンドとしてDorsalが出演しており、その登場シーンが後の彼の人生を変えたのだそうだ。
A primeira coisa que o vocalista disse quando pegou o microfone foi : "Somos o Dorsal, do Rio. Se não gostarem de nós, vão tomar no cu!"
「俺たちはリオのドルサルだ!俺たちの事を気に入らねえ奴はFXXK YOUだ!」そうして演奏が始まった。
まるで、Venomの様に目の周りに黒縁メイクを施した彼らの容貌からサウンドまで、まさにこれだ!という鮮烈なイメージを幼き日のMaxに与え、Sepultura結成への動機に繋がったということだ。
そんな彼らが、自らの楽器類を売り払ってまで出した、500枚のコピーが当時のロックブームとの先駆けとなって、注目を集めることとなった。
飾りっ気のないまっすぐなサウンドは、 ブラジル版のMotorheadとも称され、Punk影響下の強いアグレッシブなサウンドを封じ込めている。
また当時、結成間もない15~18歳のメンバー率いるMetalmorphoseも、NWOBHM直系の正統派パワーメタルサウンドを聴かせてくれる。残念ながら、彼らの活動期間は短いが2008年に再結成し『Máquina dos Sentidos』(2012)を発表。この内容がまた素晴らしい。
Dorsal Atlânticaは紆余曲折もあったが、現在も健在であり、New Album『Pandemia』のリリースも近いもよう。
来月よりオフィシャル・ホームページからも順次情報が更新される様なので要チェック♪
追記、今年(2021年)に企画されたブラジルのバンドによるSlayerトリビュート『BRAZILIAN TRIBUTE TO SLAYER』にももちろん参加されています!
このパンデミックの世の中を、ともに乗り越えよう!
Jamais Desista!
決して諦めるな!
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